設備投資に使える補助金は何?補助金採択のコツをプロが解説
設備投資に使える補助金が知りたい
新しい機械の購入など、設備投資は企業にとって必須です。そんな設備投資費ですが、補助金をうまく活用すれば、負担を減らせます。
本記事では、設備投資補助金の活用方法や申請手続きのポイントなど、実践的なノウハウをご紹介します。補助金を活用して設備投資をしたいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
なお本記事は、中小企業庁の事業再構築補助金公募要領(第11回)とものづくり補助金公募要領(第16回)をもとに執筆しています。より詳しい内容を知りたい方は、公募要領をご確認ください。
◎設備投資にはどの補助金が使えるのか
◎補助金を申請する流れ
◎補助金に採択されるためのポイント
◎補助金を活用するときの注意点
設備投資に使える補助金
設備投資に使える補助金は、以下のようなものがあります。
- 事業再構築補助金
- ものづくり補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- 業務改善助成金
- 働き方改革推進支援助成金
- 事業継承・引継ぎ補助金
- IT補助金
これらに加えて、地方自治体の補助金もあります。このように設備投資に使える補助金は多種多様です。
設備投資におすすめなのは事業再構築補助金かものづくり補助金
「設備投資に使える補助金はたくさんあるけど、結局どれに申請すればいいの?」
そんなお悩みをお持ちの方におすすめなのは、事業再構築補助金かものづくり補助金です。どちらの補助金も金額が大きく、購入する設備に制限がありません。そのためどの補助金に申請するか悩んだら、事業再構築補助金もしくはものづくり補助金への申請をおすすめします。
設備投資の補助金が採択された事例
弊社FDWORKでは、設備投資に関する補助金申請サポートを多数してきました。今回はその中から、事例を紹介させていただきます。
株式会社ハピセ
会社名:株式会社ハピセ
業界・業種:自動車販売・修理・車検
補助金申請した事業:自動車工場の設備導入
補助金の金額:約1,000万円
広島県で自動車販売・修理・車検の事業をおこなう株式会社ハセピ。自動車工場で使用する設備導入のため、ものづくり補助金を利用しました。
他社に補助金申請を依頼して審査落ちして悩んでいたところ、知り合いの社長さんにFDWORKを紹介され再挑戦します。他社と比べてヒアリング量が多く、精度の高い事業計画書を作ったことで、無事ものづくり補助金が採択されました。
ハセピ株式会社の詳しい採択事例は、以下の記事で詳しくまとめています。よろしければこちらも参考にしてください。
The補聴器専門店合同会社
会社名:The補聴器専門店
業界・業種:補聴器の販売
補助金申請した事業:耳型を3Dスキャンする設備・防音室など
補助金の金額:約260万円
大阪で補聴器の販売をおこなうThe補聴器専門店。耳型を3Dスキャンする設備・防音室などを導入するため、ものづくり補助金を利用しました。
他社に頼んだときは規模に合わない金額の提案をされて、自分でもうまく事業内容をまとめられていませんでした。しかしFDWORKで規模に合った提案をしたところ、再挑戦では無事ものづくり補助金が採択されています。
The補聴器専門店の詳しい採択事例は、以下の記事で詳しくまとめています。よろしければこちらも参考にしてください。
補助金申請の流れ
事業再構築補助金・ものづくり補助金に申請するときは、以下のような流れで進めます。
- 購入設備の確定
- 見積もりの取得
- 事業計画書の作成
- 補助金の申請
いずれの補助金を申請する場合でも、事業計画書の作成は必須です。事業計画書の作成は慣れていないと時間がかかりますし、採択率も低くなります。補助金の採択を目指すのであれば、採択率100%を誇るFDWORKにご相談ください。
補助金に採択されるためのコツ
事業再構築補助金・ものづくり補助金に採択されるためには、以下のコツを抑えることが大切です。
- 新しい製品・サービスに必要なことを説明する
- 期日に間に合うようスケジュールを決める
- 審査項目内容を網羅する
- 事業がうまくいく理由を論理的に記載する
- コンパクトでわかりやすいストーリーを作る
それぞれのコツについて、詳しく解説していきます。
新しい製品・サービスに必要なことを説明する
事業再構築補助金・ものづくり補助金は、それぞれ以下のような目的が設定されています。
事業再構築補助金:ポストコロナ・ウィズコロナの時代の経済社会の変化に対応するため、中小企業等の思い切った事業再構築を支援することで、日本経済の構造転換を促すことを目的とします。
ものづくり補助金:中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行い、生産性を向上させるための設備投資等を支援します。
いずれも新しい製品・サービスに補助金を活用することを前提としています。そのため単なる設備のリニューアルでなく、新しい製品・新しいサービスに必要なことが重要です。さらに生産性が向上し、なおかつ提供できる製品・サービスの品質が上がり、コストも下がるという説明ができるとよりよいです。
これらの内容を事業計画書にまとめ、審査員にもわかりやすい説明をしましょう。
期日に間に合うようスケジュールを決める
事業計画書の内容はもちろん大切なのですが、大前提として締切に間に合わなければ、補助金は採択されません。そのため事業計画書を作るスケジュールを、事前に決めておかなければなりません。補助金に挑戦するつもりだったけど、期日に間に合わなかったというケースはとても多いです。
FDWORKでは、締切の1か月前で、申請支援を締切ます。事業計画書の作成に慣れている弊社でも、事業計画書の作成には1か月ほどの時間がかかります。補助金を受け取りたいのであれば、早めに準備を進めましょう。
審査項目の内容を網羅する
事業再構築補助金の場合公募要領には、以下のような審査項目が記載されています。
- 補助対象事業としての適確性
- 事業化点
- 再構築点
- 政策点
これらの内容をもとに審査がおこなわれるので、審査項目を網羅して事業計画書に盛り込む必要があります。
例えば再構築点①には「自社の強み、弱み、機会、脅威を分析(SWOT 分析)した上で、事業再構築の必要性が認識されているか。また、事業再構築の取組内容が、当該分析から導出されるものであるか、複数の選択肢の中から検討して最適なものが選択されているか。」という記載があります。つまり事業計画書には、SWOT分析したことを記載する必要があります。
事業再構築補助金・ものづくり補助金共に審査項目をもとに審査がおこなわれます。それぞれの公募要領の審査項目を確認して、事業計画書に盛り込めないか考えてみましょう。
事業再構築補助金の審査項目については、下記記事で詳しく解説しております。よろしければこちらも合わせてご覧ください。
事業がうまくいく理由を論理的に記載する
事業再構築補助金に採択されるためには「補助事業終了後 3~5 年で付加価値額の年率平均 3.0%以上増加、又は従業員一人当たり付加価値額の年率平均 3.0%以上増加する見込みの事業計画を策定すること」という条件を満たさなければなりません。ものづくり補助金の場合も、同様の条件があります。つまり売上が上がる事業計画書を作らなければなりません。
売上が上がることを証明するためには、経済の流れ・トレンドなどの裏付けが必要です。なぜこの事業で売上が上がるのか、客観的なデータに基づいて、論理的に説明する必要があります。
この事業がうまくいく理由を論理的に記載するということは、慣れていない人にとっては意外と難しいものです。この部分こそ認定経営革新等支援機関の力の見せ所でもあります。認定経営革新等支援機関とうまく連携して、論理的な事業計画書を作りましょう。
コンパクトでわかりやすいストーリーを作る
事業再構築補助金の事業計画書は最大15ページ、ものづくり補助金の事業計画書は最大10ページで作成する必要があります。つまりページ内に、審査項目・加点項目・事業がうまくいく理由をまとめる必要があります。審査項目1つ1つダラダラ書いていては、あっという間にページをオーバーしてしまいます。
ページ内で伝わる事業計画書を作るためには、ストーリーの構築が必要です。
- 現在の事業状況
- 今後の市場・ビジネスの流れ
- 新規事業の展望
などを1つのストーリーとしてまとめられると、コンパクトでわかりやすい事業計画書が完成します。これは初めて事業計画書を作る方にとっては、とても難易度の高いことです。事業計画書作りに慣れている支援会社と連携して、質の高い事業計画書作りに取り組みましょう。
設備投資の補助金申請サポートはFDWORK
設備投資に対して使える補助金はいくつかありますが、その中でもおすすめなのは事業再構築補助金かものづくり補助金です。そしてどちらの補助金も質の高い事業計画書作りが必須です。
これから事業再構築補助金・ものづくり補助金の申請を考えている方は、ぜひFDWORKにお問い合わせください。FDWORKはこれまで4年間で250件以上の申請サポートをおこない、採択率100%を誇っています。補助金のことを知り尽くしているからこそ、採択率100%を維持できています。設備投資に関する申請も経験豊富なので、必ずお力になれますよ。
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