ものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠とは?審査に通過する方法も解説

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「ものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠について詳しく知りたい」

「ものづくり補助金の審査に通過するコツを知りたい」

ものづくり補助金にはいくつか枠がありますが、その中に省力化(オーダーメイド)枠というものがあります。第17次ものづくり補助金から登場した枠で、その詳細がわからないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠について、補助金支援会社FDWORK代表山本が解説します。FDWORKはこれまでものづくり補助金の審査通過率100%を誇っています。ものづくり補助金についてどこよりも詳しく把握していますので、ぜひ参考にしてください。

なお本記事は、中小企業庁のものづくり補助金公募要領(第17回)をもとに執筆しています。より詳しい内容を知りたい方は、公募要領をご確認ください。

▼この記事を読んでわかること

◎ものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠とは

◎省力化(オーダーメイド)枠の応募条件

◎省力化(オーダーメイド)枠の審査に通過する方法

目次

ものづくり補助金省力化(オーダーメイド)枠の概要

ものづくり補助金の公募要領には、以下のような記載があります。

人手不足の解消に向けて、デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)の導入等により、革新的な 生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等を支援します。

 ※ デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)とは、ICTやIoT、AI、ロボット、センサー等を活用し、単一もしくは複数の生産工程を自動化するために、外部のシステムインテグレータ(SIer)との連携などを 通じて、事業者の個々の業務に応じて専用で設計された機械装置やシステム(ロボットシステム等)のことをい います。デジタル技術等を活用せず、単に機械装置等を導入する事業については、本事業の対象とはなりませ ん。

おさえておきたいポイントとしては、以下の2点です。

  • 人手不足解消のための設備・システムであること
  • オーダーメイドの設備・システムを導入すること

温泉旅館を事例に考えてみましょう。従来は1時間に1回従業員が大浴場を見に行き、混雑状況をお客さんに知らせていたとします。しかし従業員が減ったことで、その業務に当てられる人員がいなくなってしまいました。

そこで大浴場に人感センサーをつけ、部屋のタブレットに混み具合が反映されるシステムを導入するため、ものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠に申し込みます。こうした事例であれば、審査に通る可能性は高いでしょう。

基本要件

省力化(オーダーメイド)枠の基本要件は、以下の3つが定められています。

①付加価値額年平均成長3%以上増加

②給与支給総額年平均成長率1.5%以上増加

③事業場内最低賃金が地域最低賃金+30円以上

さらに省力化(オーダーメイド)枠には、以下の全ての要件を満たす必要があります。

(1) 3~5年の事業計画期間内に、補助事業において、設備投資前と比較して労働生産性が 2倍以上となる事業計画を策定すること ※ 労働生産性は「付加価値額(付加価値額の算出が困難な場合は生産量)/(労働人数× 労働時間)」とする。完全自動化の場合は「(労働人数×労働時間)」を便宜的に 「0.1」とする。 

(2) 3~5年の事業計画期間内に、投資回収可能な事業計画を策定すること ※ 投資回収年数は「投資額/(削減工数×人件費単価)」とする。 

(3) 外部SIerを活用する場合、3~5年の事業計画期間内における保守・メンテナンス契約を 中小企業等とSIer間で締結することとし、SIerは必要な保守・メンテナンス体制を整備 すること ※事業終了後、実績報告時点で確認をします。 

(4)本事業に係る資金について金融機関(ファンド等を含む。)からの調達を予定している 場合は、金融機関による事業計画の確認を受け、金融機関による確認書を提出いただく必要があります。金融機関は、事業所の所在地域にある必要はございませんので、任意の機関を選定してください。

基本要件を満たせそうかわからない場合は、一度弊社FDWORKにご相談ください。

補助上限額・補助率

補助上限額と補助率は、以下のように決められています。

補助上限額
※カッコ内は大幅賃上げを行う場合
補助率
5人以下 750万円(1,000万円)
6~20人 1,000万円(2,000万円)
21~50人 3,000万円(4,000万円)
51~99人 5,000万円(6,500万円)
100人以上 8,000万円(1億円)
中小企業 1/2小規模・再生事業者 2/3
※補助金額1,500万円までは1/2もしくは2/3
1,500万円を超える部分は1/3

対象経費

省力化(オーダーメイド)枠の対象経費は以下の通りです。

  • 機械設置・システム構築費
  • 運搬費
  • 技術導入費
  • 知的財産権等関連経費
  • 外注費
  • 専門家経費
  • クラウドサービス利用費
  • 原材料費

設備投資は、単価50万円(税抜)以上の投資をすることが義務づけられています。機械設置・システム構築費をメインとして、その周辺に関わる経費が申請できると覚えておきましょう。

どんな企業が省力化(オーダーメイド)枠に向いているか

ものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠は、人手不足を解消するため、人がやっていた作業をオーダーメイドの設備・システムで自動化するための補助金です。注意点としては、オーダーメイドの設備・システムを導入しなければならない点。汎用的な機械・システムを導入しても、補助金は受け取れません。

そのため補助金が使いやすいのは、自社専用業務管理システムを作るなどのケースです。機械の場合オーダーメイドでの開発が難しいので、システム開発の方が向いているでしょう。新たにシステム開発をする企業の方は、ぜひ一度ご相談ください。

ものづくり補助金省力化(オーダーメイド)枠の審査に通過するコツ

これまでの内容を踏まえて、ものづくり補助金の省力化(オーダーメイド)枠の審査に通過するコツをまとめています。

  • 審査項目をしっかり理解する
  • カスタマイズ・オーダーメイドであることをアピールする
  • 口頭審査の準備をしておく

公募要領・審査項目をしっかり理解する

省力化(オーダーメイド)枠は、基本応募要件に加えて、省力化(オーダーメイド)枠独自の応募要件が4つあります。応募要件を満たすためには、労働生産性の計算、投資回収可能な事業計画の策定があり、事業計画書作成の難易度が上がっています。

そのため公募要領に記載されている要件、審査項目をしっかり理解しておく必要があります。そのうえで審査項目を事業計画書に反映させなければなりません。

公募要領・審査項目の理解には時間がかかるので、外部の申請支援会社に依頼することも有力な選択肢です。弊社FDWORKの場合、公募要領・審査項目を完璧に理解したうえで、事業計画書に反映させます。御社へのヒアリングを元に作業を進めますので、実際にかかる時間は10時間程度。その分の時間を本業に充てられます。自社で公募要領を読み込んでもわからないという場合、お気軽にお問い合わせください。

カスタマイズ・オーダーメイドであることをアピールする

省力化(オーダーメイド)枠の審査項目には、以下のような記載があります。

■システム開発については汎用的に利用できるパッケージシステムを元に、顧客の希望に合わせて機能を追加するなどのカスタマイズを行う開発方式や、システムやソフトウェアをゼロからオーダーメイドで開発する開発方式となっており、オーダーメイドの取組になっているか。

■人手不足の解消に向けて、デジタル技術等を活用した専用設備(オーダーメイド設備)の導入等により、革新的 な生産プロセス・サービス提供方法の効率化・高度化を図る取り組みに必要な設備・システム投資等となっているか。

つまりカスタマイズ・オーダーメイドの機械・システムが導入されているかがポイントになります。そのため事業計画書には、導入する機械・システムがどうカスタマイズされているか、どのようにオーダーメイドにしたのかを記載する必要があります。

口頭審査の準備をしておく

第17次ものづくり補助金から、一定規模以上の申請を行う事業者を対象に、オンラインでの口頭審査が導入されました。所要時間は1事業者15分程度です。そのため外部の申請支援会社に依頼した場合でも、事業計画書の内容を理解しておく必要があります。

ちなみに弊社FDWORKでは、口頭審査へのサポートも実施しています。事業計画書の内容を事前にレクチャーする、事前のQ&A作成などの対策を実施しております。安心してご相談ください。

ものづくり補助金申請サポートの相談はFDWORKへ

ものづくり補助金省力化(オーダーメイド)枠の概要を理解しても、審査にクリアしなければ絵に描いた餅です。省力化(オーダーメイド)枠は要件が多く、公募要領を理解するだけでも難易度が高いです。そして事業計画書作りでは、審査項目・加点項目を盛り込む必要があります。実際にやってみるとわかりますが、それらはとても難易度が高いです。

そのためFDWORKのような支援会社に、事業計画書作りを依頼することをおすすめします。FDWORKではヒアリングをもとに事業計画書を作るので、御社がかかる時間は10時間程度です。事業計画書作りはプロに任せて、新規事業に集中しましょう。

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この記事を書いた人

事業再構築補助金とものづくり補助金の申請サポートのプロフェッショナル。4年間で250件以上の申請サポートを実施し、採択率100%を誇ります。中小企業診断士の資格保有。事業再構築補助金の認定経営革新等支援機関です。

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