中小企業省力化投資補助金(一般型)とは?カタログ型との違いも解説

中小企業省力化投資補助金(一般型)の解説

2024年から中小企業省力化投資補助金という補助金が出されています。当初はカタログに掲載された商品を購入する際の補助金でしたが、2025年から従来通りのカタログ注文型と一般型という2種類の申請方法になっています。

本記事では中小企業省力化投資補助金(一般型)について解説していきます。どのような補助金なのか、どんな企業が申し込めるのか、審査に通るコツはあるのか。こうした内容を補助金申請のプロであるFDWORKが解説していきます。中小企業省力化投資補助金(一般型)に興味がある方は、ぜひチェックしてください。

目次

中小企業省力化投資補助金(一般型)の概要

「中小企業省力化投資補助金(一般型)は、中小企業等の売上拡大や生産性向上を後

押しするため、人手不足に悩む中小企業等がIoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある設備を導入するための事業費等の経費の一部を補助することにより、省力化投資を促進して中小企業等の付加価値額や生産性向上を図るとともに、賃上げにつなげることを目的とする。」公募要領にはこのように定義されています。

新事業進出補助金やものづくり補助金は生産性の向上を目的としているので、省力化を目的としている中小企業省力化投資補助金とは違いがあります。

基本要件

基本要件として以下の要件を満たす必要があります。

  • ①労働生産性の年平均成長率+4.0%以上増加
  • ②1人当たり給与支給総額の年平均成長率が事業実施都道府県における最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上、又は給与支給総額の年平均成長率+2.0%以上増加
  • ③事業場内最低賃金が事業実施都道府県における最低賃金+30円以上の水準
  • ④次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表等(従業員21名以上の場合のみ)

※ 最低賃金引上げ特例適用事業者の場合、基本要件は①、②、④のみとする。

生産性・賃上げなどの要件がありますので、この要件が満たせそうかどうかは事前に調査する必要があります。基本要件②③については達成率によって返還要求されることがあります。この点も申請時には注意が必要です。

補助金額・補助率

出典:中小企業省力化投資補助金公募要領

中小企業省力化投資補助金(一般型)は補助上限額が最大1億円と高いです。また最低賃金特例を適用した中小企業、小規模企業者、小規模事業者、再生事業者は補助率が3分の2と高い数字が設定されています。他の補助金は補助率が2分の1に設定されていることが多いので、補助率3分の2の対象となる企業にはおすすめの補助金です。

対象となる経費

中小企業省力化投資補助金(一般型)の対象となる経費は以下の通りです。

  • 機械装置・システム構築費(必須)
  • 技術導入費、
  • 専門家経費
  • 運搬費
  • クラウドサービス利用費
  • 外注費
  • 知的財産権等関連経費

注意点として、機械設置・システム構築費に該当する機械は、専用設備(オーダーメイド設備)である点が挙げられます。汎用的な機械を導入する場合は、カタログ注文型の中小企業省力化投資補助金を利用することになります。

スケジュール

出典:中小企業省力化投資補助金公募要領

中小企業省力化投資補助金(一般型)は2025年1月に第1回公募がおこなわれ、4月には第2回公募がおこなわれました。比較的早いペースで公募がおこなわれていますので、次回は夏頃に公募がスタートすると予想されています。

中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)との違い

中小企業省力化投資補助金にはカタログ注文型と一般型があります。大きな違いは、カタログ注文型はカタログの中から設備を選ぶ点、一般型はオーダーメイドの機械設備を導入する点です。また一般型はオーダーメイドで設備を作るという性質上、補助金額・補助金率が高くなっています。

そのため導入したい設備がカタログ型にある場合はカタログ注文型、オーダーメイドの設備を導入したい場合は一般型を選ぶことになります。また汎用品であっても、複数の製品を組み合わせて独自の生産ラインを構築する場合などは、一般型に該当しますので、一般型の活用を検討してください。

中小企業省力化投資補助金(一般型)はどんな企業におすすめなのか

中小企業省力化投資補助金(一般型)は、補助金額・補助率ともに高い補助金です。そのため省力化目的かつオーダーメイド設備を導入するのであれば、中小企業省力化投資補助金(一般型)への申し込みをおすすめします。

ただしオーダーメイドで設備を作るので、どうしても金額が高くなります。補助金があっても支払い額は多くなりますので、その点は注意しましょう。

類似補助金の採択事例

ここからはFDWORKが支援して、実際に類似補助金(事業再構築補助金)が採択された事例を紹介します。どちらも1,000万円以上の補助金が採択されたので、新事業進出補助金に興味のある方はぜひ参考にしてください。

エールテック株式会社

お客様情報

会社名:エールテック株式会社

業界・業種:ホテル・商業施設の設計・デザイン

補助金申請した事業:富裕層向け住宅・施設のプロデュース

補助金の金額:約1,200万円

ホテル・商業施設の設計・デザインをおこなうエールテック株式会社。新たに富裕層向け住宅・施設のプロデュースの事業を始める際に、事業再構築補助金を利用しました。

事業再構築補助金に採択されるためには、どのように事業を成功させるかのストーリー構築が必要です。以前は曖昧だった事業計画をブラッシュアップすることで、無事事業再構築補助金に採択されました。

エールテック株式会社の詳しい採択事例は、以下の記事で詳しくまとめています。よろしければこちらも参考にしてください。

株式会社ハピセ

お客様情報

会社名:株式会社ハピセ

業界・業種:自動車販売・修理・車検

補助金申請した事業:自動車工場向けソフトウェア開発

補助金の金額:約4,000万円

広島県で自動車販売・修理・車検の事業をおこなう株式会社ハピセ。自動車工場向けにソフトウェア開発をする際に、事業再構築補助金を利用しました。

自動車工場向けという新分野展開のために補助金を申請し、無事採択されました。これまではtoC向けのビジネスでしたが、新たにtoB向けのビジネスをする際に、事業再構築補助金を利用した事例です。

ハピセ株式会社の詳しい採択事例は、以下の記事で詳しくまとめています。よろしければこちらも参考にしてください。

中小企業省力化投資補助金(一般型)の審査に通過するコツ

最後に中小企業省力化投資補助金(一般型)の審査に通過するコツを解説していきます

  • 審査項目の要件を満たす
  • 加点項目をできるだけ取得する
  • プロの支援を受ける

それぞれ詳しく解説していきます。

審査項目の要件を満たす

中小企業省力化投資補助金(一般型)では、以下の審査項目が記載されています。

  • 補助対象事業としての適確性
  • 技術面
  • 計画面
  • 政策面

これらの内容を含んだ事業計画書を作成する必要があります。審査項目は必ず記載しなければならないので、全項目の要件を満たすような事業計画書を作成しましょう。

加点項目をできるだけ取得する

新事業進出補助金では、以下のような加点項目が定められています。

  • 事業承継又は M&A を実施した事業者(申請者)に対する加点
  • 災害等加点
  • 成長加速マッチングサービスに登録している事業者に対する加点
  • 賃上げ加点
  • えるぼし加点
  • くるみん加点

これらの加点項目の中には、取得が難しいものもありますが、比較的容易に取得できる項目もあります。加点項目の取得は補助金採択においてとても重要です。取得できる加点項目はできるだけ取得することが、採択率を上げるコツです。

口頭審査の準備をしておく

中小企業省力化投資補助金(一般型)では、補助申請額が一定規模以上の申請を行う事業者を対象にオンラインにて口頭審査が実施されます。所要時間は1事業者15分程度、審査内容は事業計画書に書いてある内容の確認です。審査は申請事業者自身(法人代表者等)1名が対応する必要があります。

つまり事業計画書作成はプロの支援があっても、口頭審査は申請事業者自身が対応する必要があります。そのため事業計画書の内容を把握し、口頭審査があっても問題ないような準備をしておきましょう。

プロの支援を受ける

ここまで中小企業省力化投資補助金(一般型)について解説してきましたが、審査項目・加点項目すべてを理解し事業計画書に反映させることはかなり難易度が高いです。例えば計画性という審査項目では、以下の4点を記載する必要があります。

  • 補助事業実施のための社内外の体制(人材、事務処理能力、専門的知見等)や最近の財務状況等から、補助事業を適切に遂行できると期待できるか。金融機関等からの十分な資金の調達が見込まれるか。
  • 補助事業の成果が優位性や収益性を有し、かつ、省力化による結果に至るまでの遂行方法及びスケジュールが妥当か。
  • 本事業により高い賃上げを実現する目標値が設定されており、かつその目標値の実現可能性が高い事業計画となっているか。
  • 補助事業を実施することにより、部分的な省力化に留まらずに会社全体にシナジーや成果をもたらす取組みとなっているか。

補助事業の成果が優位性や収益性を有することの証明など、事業計画書作りに慣れていないととまどる項目も多いです。

こうした現状を踏まえると、補助金の申請支援はFDWORKのようなプロに頼むことをおすすめします。FDWORKではヒアリングをもとに事業計画書作りのサポートを実行し、申請するところまで支援します。また口頭審査の準備もサポートしますので、安心して補助金申請支援のサポートをおまかせいただけます。中小企業省力化投資補助金(一般型)のサポートをしてくれる会社をお探しの方は、ぜひFDWORKまでご相談ください。

中小企業省力化投資補助金(一般型)の申請サポートはFDWORKへ

ここまで中小企業省力化投資補助金(一般型)について解説してきました。中小企業省力化投資補助金(一般型)は金額も大きく、補助率も高い補助金です。

中小企業省力化投資補助金(一般型)の申請に悩んでいる方は、FDWORKにぜひご相談ください。FDWORKではこれまで類似補助金である事業再構築補助金の採択率100%を誇っています。事業計画書の作成は難易度が高いので、プロに相談することをおすすめします。

FDWORKでは無料相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

事業再構築補助金とものづくり補助金の申請サポートのプロフェッショナル。4年間で250件以上の申請サポートを実施し、採択率100%を誇ります。中小企業診断士の資格保有。事業再構築補助金の認定経営革新等支援機関です。

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